ラップルコンクリート

南12西10:基礎工事

基礎工事は着々と進みます。

一つ注意点として挙げると並んで建つ建売では、給水や排水などが供用管になっている事があります。

すると何が起こるかというと将来の建て替えの時に切り離して再度給水、排水工事を行う必要があります。

お金もかかるし手間もかかる。その工事に誰がお金を出すのか、おまけに配置によっては物理的にそれ自体が不可能なこともあります。

この建物はそういう心配はありません。給水、排水は勿論別々に切り分けており。

ラップルコンクリートも遠い将来のことを考え打設後にちゃんと切り離してます。

屋内は防湿シートも敷き、コンクリート打設です。カーポートはアスファルトにするか迷ったのですがこの建物は土間コンクリートを打ちました。ちなみに土間コンクリートはその性質上必ずひび割れが入ります。入りますが構造的には何の問題も心配もありません。あるとすれば美観の問題です。

少し細かい話をしますと、基礎のつくり方は大きく分けて2種類、べた基礎と布基礎という(+ほとんどやりませんが独立基礎)造り方があります。

どちらもメリットデメリットがあるのですが、本州の暖かい地域はべた基礎が多く、北海道など寒冷地は布基礎が多いです。何故ならば寒くて土が凍るからです。寒くて土が凍るので基礎の底を安全な深さまで配置させなさいよ~。という決まりがあります。これを凍結震度と言って札幌では60cm、釧路では120cmなど各地方自治体で決められてます。

凍結震度が深ければ深いほど基礎はコスト高になるのですが、北方では布基礎が多く、南方ではべた基礎が多いです。最近は京都、大阪の構造計算を行いましたがどちらもべた基礎でした。

また、よく営業マンなど間違ったことを言いますが、布基礎+土間コンクリートの造りをべた基礎と勘違いして、「弊社はべた基礎です!だから安心です。」などと勘違い+間違ったことを言います。

べた基礎の耐圧版と布基礎+土間コンクリートは全くの別物です。

べた基礎には逆Tの字のフーチング(耐圧版)がないので、全体で荷重を受けるために耐圧版があります。

布基礎は断面が逆Tの字の形になっていてその底部だけで荷重を受けても安全なように作るのです。

土間コンクリートは見た目は耐圧版と同じでも鉄筋の組み方、考え方が根本的に違うのです。。。。

と絵もなく言葉だけではわからないですよね。この話はまたそのうち、、

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。